コラム

第103回 高カカオチョコレートとポリフェノール

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  • sn

    年が明けても、オミクロン株の流行で、新たな行動制限が懸念されています。一方で、感染の軽症化と飲み薬(例えば、緊急承認されたモルヌピラビル)の普及で、徐々に風邪化していく期待も膨らんできました。
     昨年末から、チョコレートについての取材が続いています(例えばAERA
    1月17日特大号)。今月はバレンタインデーも控えており、関心が高まっているのかもしれません。特に多い質問は、高カカオチョコレートは身体に良いのですか?です。高カカオチョコレートの国際的な定義はありません。ただし、日本では、カカオ成分が70%以上のチョコレートを「高カカオ」と呼んでいます。通常のミルクチョコレートはカカオ成分が30-40%程度で、その他には砂糖とミルクが使われます。高カカオチョコレートはカカオ成分が多い分だけ、砂糖とミルクが少ないのです。
     さて、チョコレートを食べる栄養的長所はポリフェノールと食物繊維です。この長所を生かせるのが高カカオチョコレートです。ミルクが含まれるとポリフェノールの吸収が悪くなるという研究が発表されています(Nature, 2003; 424(6952):1013)。この研究では、12人の健康なボランティア(平均年齢32.2歳の女性7人と男性5人)に、100gの高カカオチョコレート、100gの高カカオチョコレート+200mLの牛乳、そして、200gのミルクチョコレートを食べてもらいました。食べた後の血液中の鉄還元抗酸化能力(FRAP)を測定したのが図です。その結果、高カカオチョコレートだけ、血液中の抗酸化能力が増加しました。高カカオチョコレートと牛乳を一緒に食べたり、ミルクチョコレートを食べた場合には血液中の抗酸化能力はほとんど増加しませんでした。
     バレンタインデーにチョコレートをお贈りになるのでしたら、高カカオチョコレートにしてみては?

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