第116回 油と脂
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今回は、油脂(ゆし)について書かせて頂きます。残念ながら、油脂は嫌われ者です。食料が豊富な現代では、身体に悪いものと囚(とら)われがちです。確かに、油脂と同じ三大栄養素である炭水化物とタンパク質は1gあたり約4キロカロリーですが、油脂は1gあたり約9キロカロリーと2.25倍のエネルギーを持っています。従って、たくさん食べると太るのです。しかし、私たちの身体を作る細胞はその表面が油脂(リン脂質)で出来ています。また、私たちの興味が高い脳も約60%は油脂で出来ています。油脂を摂らないと細胞や脳が新陳代謝を起こすことが出来ないのです。実際、厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準」では1日の摂取エネルギーの4分の1は油脂で摂ることを勧めています。
この油ですが、図に示すように「不飽和脂肪酸」と「飽和脂肪酸」に分けることが出来ます。これは簡単に言うと、冷蔵庫に入れても液体のものが「不飽和脂肪酸」、固まってしまうものが「飽和脂肪酸」です。「不飽和脂肪酸」はオメガ3、6、9系の油に分類することが出来ます。販売されているそれぞれの油がどれに分類されるかは図をご覧下さい。そして、現在、推奨されているのはオメガ3と9系の油です。逆にオメガ6系の油は出来るだけ摂るのを控えることが勧められています。
最後に、「サラダ油」と呼ばれる油がありますが、この中身はなんでも良いことになっています。現在の規格では、菜種油、綿実油、大豆油、ごま油、紅花油、ひまわり油、コーン油、米油、ブドウ油が使用できます。スナック菓子やおせんべいのサラダ味は、この油を吹き付けて仕上げるのでサラダ味と命名しています。










